日本の家庭の食卓から和食が消えつつあります。
子どもに「お母さんの料理で好きな物は?」と聞くと「ハンバーグ、カレー、パスタ」がベストスリーだそうです。きちんとおだしを引いてお味噌汁を作る家庭も特に若い世代においては本当に少なくなってしまいました。一汁三菜という和食の基本形も忘れ去られつつあります。

日本人ほどに多様な食生活をしている民族はないのではないかと思います。

とは言え、先祖代々和食を食べて作り上げられてきた身体は、急な食の欧米化には対応できません。韓国人のオモニの味、インド人のカレー、、、、それらは、その民族の食性に沿って受け継がれ食べられ続けていくことによって、その民族の文化を含めてDNAに引き継がれていくのではないかと思います。和食を食べなくなった日本人を見ていると、そのうち日本人という民族が消えてしまうのではないかという危機感すら覚えます。

このままではいけない! きちんとした和食を食べて、その身体を次の世代に受け継いでいくことが、私たち世代の使命ではないでしょうか。

和食は年を取ってから食べるものでは無く、幼少期から食性に沿った食事の習慣が大切なのではないかと思います。先祖が和食で作り上げたこの身体を、和食を食べて次の世代に引き継いでいくことが、実は大切なことなのではないかと思います。

日本人は特に味覚に敏感な民族であるといわれています。しかし最近の日本人の食の変化は、味覚の鈍化も招いているように思われます。糖分や脂質の取り過ぎは、特にうま味を感じる味覚を鈍化させます。天然由来のうま味を感じることができず、味がデフォルメされた化学調味料でないと美味しいと感じられず、和食の繊細な味わいを美味しいと思えなくなってしまうのです。
この現状に危機感を持ち、和食をユネスコの世界無形文化遺産として、和食回帰の起爆剤にしようという活動が起こり、2013年念願叶って登録となりました。ヘルシーな和食は世界的を接見し、sushiに至っては、世界中どこでも愛されています。しかし登録され続けるためには、日本人自身の和食に対する思いが最も大切で、自国の食文化を愛し、保護していこうという意思の表れがないといけません。

にもかかわらず、現在の家庭の食卓の状況では、登録抹消されるかもしれない危うい状況です。 国の対策としても農林水産省が中心となって和食の推進保護を目的とした様々な活動が始動しています。一汁三菜を中心とした和食を家庭の食卓に取り戻すための活動です。
JFCプロジェクトもこの活動に賛同しています。

私たちの活動は、和食のうま味である「だし」について子ども達に伝える事を主にして、和食とその文化の保護推進を草の根活動として行っていきたいと思っています。
メンバーは、市内で開業中の料理人とボランティアで集まった主婦や、会社員が中心になっています。通称「チームお台所」と申します。 公民館を中心に、親子のうま味教室を開催してきたほか、公民館や祭り等でだしカフェを行って、おだしを手軽に楽しんでいただきました。 今後もこのような活動を続けていきたいと思っています。            JFCプロジェクト代表 大井モト江